今回は、FortiGate Cloudについてご紹介させていただきます。

FortiGate Cloudとは、Fortinet社が提供するクラウド管理サービスです。
SaaS(Software as a Service)と呼ばれるものの一種で、
クラウド上で複数のFortiGateデバイスの一元管理や
ログ保存・レポート作成などが可能になります。(有償版)

また、FortiGate Cloudには、無償版と有償版があります。
無償版と有償版で利用可能な機能の違いについては以下の比較表をご覧ください。

この中でも、特に便利な機能は以下の2点ではないでしょうか。

◆リモートデバイス・コンフィグ管理(リモートアクセス)
◆ログ保存・レポート生成

それぞれ詳しくご紹介いたします。

□リモートデバイス・コンフィグ管理(リモートアクセス)

【無償版】:利用不可 × 【有償版】:利用可 〇

全国各地に拠点がある企業様の場合、
IT担当者が本社にしかいないことも少なくありません。
そういった企業様等に最適なのが、FortiGate Cloudのリモートデバイス・
コンフィグ管理機能です。

以下はFortiGate Cloudのサンプル画面です。

 

▼有事の際のオンサイト対応負荷を低減
FortiGate Cloudを使えば、FortiGateがインターネット接続されている限り、
現地に行く必要がなくリモートで設定変更が可能です。
これにより、各拠点のセキュリティ設定を迅速に調整でき、業務の効率が大幅に向上します。

 

▼OSのアップデートも簡単に
リモートでのデバイス管理により、OSのアップデートもスムーズに行えます。
これにより、セキュリティの最新状態を維持しつつ、IT担当者様の負担を軽減できます。

FortiGate Cloudを活用することで、全国にある各拠点のFortiGate管理が格段に楽になります。

 

▼自動でバックアップの取得が可能
FortiGate単体ではコンフィグのバックアップは手動で取得する必要がありますが、
FortiGate Cloudではコンフィグのバックアップを自動で保存することができます。
もちろん、取得タイミングを設定することも可能です。
万が一に備えて、定期的に手動でバックアップを取得する必要が無くなります。

 

ログ保存・レポート生成

【無償版】:最大7日間、100GBまで 【有償版】:最大1年間、8TBまで

近年のサイバー攻撃の複雑化や脅威により、
内部統制におけるログ管理の重要性が非常に高まってきております。

特に上場企業様では、監査ログの提出が必要になるため必須となっております。
上場準備企業様においても上場審査の際に内部統制体制が強く求められるため、
ログ管理体制の構築はほとんど必須の状況です。

セキュリティログの保存期間については、
日本セキュリティ監査協会の「サイバーセキュリティ対策マネジメントガイドライン」では、インシデントの内容を正しく分析するために、1年以上とすることが望ましいとされています。

セキュリティログの取得は、インシデントの迅速な検出に不可欠です。
セキュリティログを取得していない場合、攻撃経路が調査できないため、
根本的な解決が難しく、回復不能な損害をもたらす可能性があります。

これらの問題を解決するため、FortiGate Cloudのログ保存機能が有効です。

▼ログ情報の可視化

ログ情報をリアルタイムでグラフ化が可能です。
可視化された情報から分析が容易になります。
蓄積されたログファイルののダウンロードも可能です。

以下はFortiGate Cloudに保存したログから作成されたグラフです。
Fortiviewという機能になります。
アプリケーションや送信元、宛先ごとで確認が可能です。

最後までお読みいただきありがとうございます。
FortiGate Cloudにご興味お持ちいただけましたら、お気軽にご相談ください。

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